購入前に必ずチェックすべき10のポイント
2025年04月26日
【2025年最新】
戸建て購入前に必ずチェックすべき10のポイント
不動産のプロが30代ご夫婦に伝えたいこと
最近、30代の若いご夫婦から
「戸建て購入を考えているんですが、
何をチェックすればいいか分からなくて...」というご相談をよくいただきます。
よく「日当たりのいい家」「駅から近い場所」とおっしゃるのですが、
実はそれ以外にもチェックすべきポイントがたくさんあるんです。
先週も、34歳のT様ご夫婦が新築の戸建てを購入されることになり、
契約前にいろいろとアドバイスさせていただいたところ、
「△△さんに相談して本当に良かったです!」と言っていただけて、とても嬉しく思いました。
というわけで今日は、2025年の今、戸建て購入前に絶対チェックしていただきたい10のポイントを、
12年間で300件以上の不動産取引を見てきた店主が本音でお伝えします。
これから家をお探しの皆様、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
・土地の形状と向き:将来の暮らしやすさを左右する
・周辺環境:実は休日に確認すべき理由
・地盤と災害リスク:見えない部分こそ重要
・道路との関係:意外と見落としがちなポイント
・設備の仕様:10年後の暮らしを考える
・水回りのチェック:毎日使うからこそ大切
・将来のメンテナンス費用:隠れたコストを知る
・日当たりと風通し:季節ごとの変化を確認
・駐車場と収納:意外と後悔ポイントNo.1
・将来の売却可能性:出口戦略も考えておく
・土地の形状と向き:将来の暮らしやすさを左右する
土地の形は、実は非常に重要です。
これまでの経験から、こんな事例がありました。
30代のS様ご夫婦は旗竿地(はたざおち)の奥まった物件を購入されたのですが、
後になって「子どもの遊び場所がない」「宅配便が来ても気づかない」
といったお悩みが出てきたそうです。
最初は「安くていい物件だ!」と思われたようですが...。
店主からのアドバイス
整形地を選びましょう: 変形地や旗竿地は建物の配置に制限が出ます
南向きが基本です: 特に北海道以外なら、リビングは南向きが最適です。
東南向きも良いでしょう
旗竿地を選ぶなら: 前面道路からの通路部分は4m以上あると車の出し入れがスムーズです
ちなみに、近年はどんどん土地が小さくなっていますが、
最低でも35坪(約115㎡)以上あると、
庭や物置のスペースも確保できて快適に暮らせます。
将来お子様が大きくなったときのことも考えておかれるといいでしょう。
周辺環境:実は休日に確認すべき理由
「駅から近い」「スーパーが徒歩圏内」というのはよく聞くポイントですが、
それだけではありません。
平日と休日で街の様子はガラッと変わることもあるのです。
35歳のN様ご家族は新築一戸建てを購入されたのですが、
引っ越された後に休日になると近くの商業施設に車が集中して道が大渋滞することが分かりました。
しかも駐車場待ちの車が家の前に並んで、出かけるにも一苦労だったとか。
「平日の夕方に見学したときは気づかなかった」と後悔されていました。
店主からのアドバイス
平日・休日の両方で見学を: 特に朝夕の時間帯と、
休日の人出を確認されることをお勧めします
季節ごとの変化も想像を: 夏は涼しくても冬は寒いエリアもあります
ご近所さんの雰囲気: 子育て世帯が多いか、シニアが多いかでも住み心地は変わります
また意外と見落としがちなのが、生活音です。
近くに小学校があるとお子さんの声や運動会の音が聞こえますし、
幹線道路近くなら車の音が気になることも。
「静かな環境」がお好みなら、実際に現地で耳を澄ませてみてください。
地盤と災害リスク:見えない部分こそ重要
目に見えない部分だからこそ、
しっかりとチェックしていただきたいのが地盤と災害リスクです。
32歳のK様ご夫婦は地盤の弱い場所に建てられた新築を購入されました。
「地盤改良済み」と言われたため安心されていたそうですが、
数年後に不同沈下が起き、床がきしむ、
ドアが開けづらくなるなどの問題が発生してしまいました。
地盤保証の内容をしっかり確認しておけば良かったと後悔されていたようです。
店主からのアドバイス
ハザードマップを確認: 市役所のホームページで浸水想定区域や土砂災害警戒区域をチェックされてください
地盤調査報告書の確認: 「スウェーデン式サウンディング試験」などの結果があるか確認を
地盤保証の内容: 保証期間や保証内容、免責事項までしっかり確認されることをお勧めします
それと、2025年の今は気候変動の影響もあって
今まで水害がなかった地域でも浸水するケースが増えています。
「うちは大丈夫」と思わずに、
念のため浸水実績も含めたハザードマップはしっかり確認なさってください。
道路との関係:意外と見落としがちなポイント
道路と敷地の関係は、実は暮らしやすさだけでなく、将来の資産価値にも関わってきます。
36歳のF様ご家族は行き止まりの私道の奥にある物件を購入されました。
便利で気に入っておられたそうですが、後になって「ゴミ収集車が来ない」「宅配便の大きな車が入れない」
という問題に直面。
その上、私道の補修費用の一部も負担することになり、想定外の出費が発生したのだそうです。
店主からのアドバイス
接道状況の確認: 公道か私道か、接している道路の幅は何メートルあるかチェックしましょう
私道の場合: 維持管理の負担はどうなるか、持分はあるのかを確認されてください
前面道路の交通量: 特に小さなお子様がいるご家庭は、交通量の多い道路沿いは注意が必要です
また、角地は日当たりが良くて見晴らしも良いのですが、
人や車の目につきやすいため防犯面での配慮が必要かもしれません。
逆に袋小路の奥は静かですが、災害時の避難経路が限られるというデメリットもあります。
ご自身のライフスタイルに合った立地を選ばれるのが一番だと思います。
設備の仕様:10年後の暮らしを考える
家電や設備は毎年進化していますから、
10年後の暮らしも想像しながら選ばれるといいでしょう。
33歳のT様ご夫婦は、2015年に建てられた住宅を中古で購入されました。
しかし、コンセントの数が少なく配置も使いづらい場所にあったため、
後からの増設工事が必要になったそうです。
「こんなに電気製品が増えるとは思わなかった」とおっしゃっていました。
店主からのアドバイス
コンセントの数と位置: 各部屋に最低でも2箇所以上、
スマホ充電やリモートワークも考慮しましょう
通信環境: 光回線の引き込みやWi-Fi環境、
テレワークされるなら書斎の回線も重要です
スマートホーム対応: 最近は照明やエアコンをスマホで操作できる住宅が増えています
それと、2025年の今はEV(電気自動車)がどんどん増えていますので、
EV充電設備の追加しやすさもチェックしておかれるといいでしょう。
将来のことを考えて、少し余裕を持った設備仕様を選ばれることをお勧めします。
水回りのチェック:毎日使うからこそ大切
毎日使う水回りは、後から変更するのが大変ですから、
最初にしっかり確認しておきましょう。
31歳のM様ご家族は新築戸建てを購入されたのですが、
キッチンの作業スペースが狭くて、食器洗い機もなかったそうです
料理がお好きな奥様が「もっと広いキッチンにすれば良かった」と後悔されていたとのこと。
店主からのアドバイス
キッチン: 作業スペースの広さ、収納量、動線を確認(特に冷蔵庫の位置)されてください
お風呂: 浴室乾燥機は今や必須アイテムです!追い焚き機能も便利ですよ
トイレ: 各階にあると便利です、特に寝室のある階には必須だと思います
それと、キッチンはシンク下の収納スペースと、背面収納の有無も重要です。
ご家族の人数分の食器や調理器具が収まるかをイメージしながらチェックされるといいでしょう。
また浴室は、高断熱仕様だと冬場のヒートショック防止にもなりますのでお勧めです。
将来のメンテナンス費用:隠れたコストを知る
住宅をご購入の際は、購入価格だけでなく、
将来かかるメンテナンス費用も考えておくことが大事です。
34歳のS様ご夫婦は築15年の中古住宅を購入されましたが、
3年後に屋根と外壁の塗装が必要になり100万円以上の出費が発生しました。
「この費用も計算に入れておけば良かった」とおっしゃっていました。
店主からのアドバイス
定期的なメンテナンス: 外壁・屋根の塗装(10〜15年おき、約100万円〜)
設備の更新時期: 給湯器(約10年)、エアコン(約10年)の交換費用も計画に
新築vs中古: 中古は購入費用は安くても、早めのメンテナンスが必要なことも
特に中古住宅は、過去のメンテナンス履歴をしっかり確認されるのが大事です。
きちんと手入れされている家なら、次のメンテナンスまでの期間も長くて安心ですよ。
新築でも将来的なメンテナンス費用の積立は、家計のうちに入れておかれると安心だと思います。
日当たりと風通し:季節ごとの変化を確認
日当たりや風通しは、季節によって全然違います。
見学されるときの季節だけでなく、一年中を通じて考えることが大事です。
32歳のY様ご夫婦は冬に見学して購入された南向きのお家。
日当たり良好で大満足だったそうですが、
夏になると西日がリビングに直撃して「暑くて大変」になってしまったとのこと。
カーテンやブラインドの追加費用もかかってしまったそうです。
店主からのアドバイス
季節ごとの太陽高度: 夏と冬では日差しの角度が全然違います
周辺建物の影響: 隣家や周辺の建物、
樹木による日照の変化も考慮されてください
風の通り道: 窓の位置や大きさで風通しが全然違います、特に夏は重要です
それと、今は気候変動の影響で夏がどんどん暑くなっていますので、
日よけや断熱性能も重視された方がいいでしょう。
ベランダやテラスの向きもチェックして、
西日が強く当たる場所は避けられた方が快適に過ごせると思います。
駐車場と収納:意外と後悔ポイントNo.1
実は、引っ越された後に一番多い後悔ポイントが
「収納が足りない」「駐車場が使いづらい」なんです。
35歳のK様ご家族は、駐車スペース1台のお家を購入されました。
「当面は1台で大丈夫」と思っておられたそうですが、
お子様が大きくなると家族の行動範囲も広がって、
結局2台目の車が必要になり月極駐車場を借りることになったとのこと。
「最初から2台分のスペースがある家にすれば良かった」と後悔されていました。
店主からのアドバイス
駐車スペース: 将来的な車の台数増加も考慮して、少し余裕を持った計画をされてください
駐車のしやすさ: 車の出し入れがラクかどうか、実際に車を停めてみるのがベストです
収納スペース: 押入れ、クローゼット、床下収納など、総量をチェックされましょう
特に共働きご夫婦は将来的に車が2台必要になることが多いですから、
駐車スペースの拡張可能性も確認しておかれるといいでしょう。
また収納は、季節物の家電や布団、お子様の成長に伴う物の増加も想定して
思ったより多めに確保しておかれると後悔しないと思います。
将来の売却可能性:出口戦略も考えておく
「せっかく買ったお家、売ることなんて考えたくない」とお思いかもしれませんが、
将来のことは誰にも分かりませんから、売りやすい家かどうかも考えておかれるといいでしょう。
38歳のN様は、個性的な間取りと外観のお家を購入されました。
ご家族には合っていたそうですが、転勤で7年後に売却することになった時、
なかなか買い手が見つからず、結局かなり値下げして売ることになってしまったそうです。
店主からのアドバイス
一般受けする間取り: あまりに個性的な間取りや設備は、
将来の売却時に不利になることも
立地の将来性: 駅やスーパーが近い、学区がいいなど、
普遍的な価値のある立地を選ばれるといいでしょう
建物の品質: 良質な住宅メーカーや工務店が建てた家は、
中古市場でも評価されやすいです
特に30代の皆様は、これから子育て、転勤、親の介護など、
さまざまなライフイベントがあるでしょうから、
10年後、20年後のことも少し頭に入れておかれるといいかもしれません。
「売れる家=住みやすい家」でもありますので。
まとめ:後悔しない家選びのために
いかがでしたでしょうか?
戸建て購入前にチェックすべき10のポイントをご紹介してきましたが、
結局のところ、皆様にとって「ちょうどいいお家」を選ぶことが一番大事なのだと思います。
この12年間で見てきた中で、
後悔せずに幸せに暮らしていらっしゃる方々には共通点があります。
それは「理想の暮らし」からスタートして家を選んでいるということです。
「どんな暮らしがしたいか」「ご家族とどんな時間を過ごしたいか」をまず考えて、
そこから必要な家の条件を洗い出していかれると、
皆様にピッタリのお家に出会えると思います。
最後に大事なのは、不安なことは必ずご質問いただくことです。
「こんなこと聞いたら恥ずかしい」なんて思われなくて大丈夫です。
プロから見れば当たり前のことでも、
初めて家をお買いになる方にとっては分からないことばかりですから。
当店では、お客様が「聞いてよかった」と思っていただけるような、
親身なアドバイスを心がけております。
戸建て購入でわからないこと、不安なことがございましたら、
いつでも気軽にご相談ください。
皆様の「マイホーム」探し、精一杯サポートさせていただきます!
次回は「築20年超えの中古住宅を買うなら絶対見るべき5つのポイント」についてお伝えします。
お楽しみに!