不動産市場の今を読み解く
2025年04月13日
不動産市場の今を読み解く:金利上昇時代の住宅購入
開業12年目を迎え、日々お客様の大切な住まいのお手伝いをさせていただいております。
今日は、最近多くのお客様から質問をいただく「金利上昇と住宅購入のタイミング」について、
現場の声をもとにお話ししたいと思います。
「今買うべき?それとも様子見?」多くの方が抱える疑問
先週、30代のI様ご夫婦がご来店されました。
「金利が上がっているから、もう少し様子を見たほうがいいでしょうか?でも、物件価格も上がっているようで...」
このような質問は、最近特に増えています。
結論からお伝えすると、住宅購入の決断は金利だけで判断するものではありません。
金利上昇の現実と住宅価格の関係
実際、1年前と比べて住宅ローン金利は上昇しています。
当社で取り扱う金融機関の固定金利型35年ローンでは、平均して0.5%程度の上昇が見られます。
これは月々の返済額にどう影響するのでしょうか?
例えば、3,000万円を35年ローンで借りた場合:
金利1.0%なら月々の返済額は約8.6万円
金利1.5%なら月々の返済額は約9.5万円
月々の差額は約9,000円。年間では約10.8万円の差になります。
一方で、不動産価格はどうでしょうか。
当地域の中古マンションの平均価格は、この1年で約3%上昇しています。
3,000万円の物件なら、約90万円の上昇です。
I様が選んだ「今」という選択
I様はこのデータをもとに考えられました。
「金利が0.5%上がっても、物件価格が3%上がるなら、早く購入したほうが総支払額は少なくなりそうですね」
さらにI様は「何より、子どもの小学校入学までに引っ越しを終えたい」という理由もありました。
住宅購入において、金利や価格と同じくらい大切なのが「生活のタイミング」です。
I様は最終的に、駅から徒歩10分、小学校まで徒歩5分の中古マンションを購入されました。
「少し金利は高くなったけれど、子どもの通学を考えると、この決断で良かった」と喜んでいただけました。
あなたにとっての「最適な時期」とは?
不動産のプロとして12年間多くの方々の住まい探しをお手伝いしてきた経験から言えることは、
「完璧なタイミング」は存在しないということです。
大切なのは、金利や価格といった市場環境と、
ご自身のライフプランのバランスを取ることです。
お子さんの入学や進学のタイミング
ご自身の転勤や昇進のタイミング
ご両親との同居や近居の必要性
資金計画や将来の収入見込み
これらを総合的に考慮して判断することが重要です。
まずは、プロへの相談から
「考えることが多すぎて、何から始めていいかわからない...」
そんな時は、ぜひ一度ご相談ください。当社では無料相談会を毎週土日に開催しています。
市場動向のデータだけでなく、あなたのライフプランに合わせた最適な選択をご提案いたします。
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