老後の住まい選び
2025年04月15日
老後の住まい選び:売却?賃貸?二地域居住?50代から考えるベストな選択
今日は、最近特に相談が増えている「老後の住まい計画」についてお話しします。
50代、60代の方々から「今の家をどうすべきか」
「老後はどこに住むべきか」という相談をよくいただきます。
「子どもも独立し、この大きな家をどうしよう...」
先日、50代後半のT様ご夫妻がご来店されました。
「子どもも独立し、夫婦二人には広すぎる家になりました。
このまま住み続けるべきか、売却して小さな家に引っ越すべきか悩んでいます。
老後の生活も考えると、どうするのが賢明でしょうか?」
多くの方が直面するこの問題。
今日はT様のケースを例に、老後の住まい選びについて考えてみましょう。
老後の住まい選び:4つの選択肢
1. 現在の家に住み続ける
T様の家は駅から徒歩20分、築25年の4LDK一戸建て。現在の評価額は約3,500万円です。
メリット:
住み慣れた環境で生活継続
引っ越しの手間やコストが不要
思い出の家を維持できる
デメリット:
維持管理の負担(T様の場合、広い庭の手入れが大変に)
バリアフリー改修費用の発生(将来的に約300万円必要と試算)
固定資産税などの継続的な経費(T様の場合、年間約20万円)
2. 売却して小さな住まいへ引っ越す
メリット:
売却資金を老後資金に活用(T様の場合、差額約1,500万円を運用可能)
維持管理の負担軽減
新居をバリアフリー仕様で選べる
デメリット:
引っ越しのストレスと費用
新しい環境への適応
大切な思い出がある家との別れ
3. 賃貸に出して別の場所へ引っ越す
メリット:
家賃収入を得ながら資産を保持(T様の場合、月10万円程度)
いつでも戻れる選択肢を残せる
固定資産税の優遇措置の可能性
デメリット:
賃貸管理の手間(管理会社に委託可能)
賃貸用リフォーム費用(T様の場合、約250万円)
空室リスク
4. 二地域居住(自宅+別荘や賃貸)
メリット:
自宅を保持しながら新しい環境も楽しめる
季節ごとに住環境を変えられる
将来的な完全移住の試行期間に
デメリット:
二重の維持費負担
移動の手間とコスト
管理の複雑化
T様ご夫妻が選んだ道とその後
様々な選択肢を検討した結果、
T様ご夫妻は「二地域居住」からスタートする道を選ばれました。
具体的には:
自宅は維持しながら、必要最小限のリフォーム(手すり設置など)を実施
奥様の実家がある温暖な地方都市で、駅近のマンションを賃貸(月6万円)
当面は季節ごとに行き来し、数年後に本格的な移住を検討
その理由は:
急な環境変化を避けたかった
地方移住の生活を試してから判断したかった
子どもや孫が帰省する際の拠点を残しておきたかった
実行から半年、T様ご夫妻は「二つの生活を楽しめて大満足」と連絡をくださいました。
地方では趣味のサークルにも入り、新しい人間関係も広がっているそうです。
あなたはどの選択がベスト?考慮すべき7つのポイント
老後の住まい選びで考慮すべきポイントは以下の通りです:
健康状態と将来の身体状況 介護が必要になった場合、現在の住まいは適しているか
経済的な状況 住居コストと老後資金のバランス
家族との関係 子どもや孫との距離、頻度
コミュニティとの繋がり 地域との関わり、友人関係
住環境の利便性 医療施設、買い物、交通の便
住まいの状態 築年数、メンテナンス状況、バリアフリー対応
ライフスタイルの希望 老後の過ごし方、生活の質
50代からの住まい計画:専門家と共に考える
「何から考えればいいかわからない...」 「具体的にどう進めればいいのだろう...」
老後の住まい選びは、専門家のアドバイスを得ながら、余裕を持って計画することが重要です。
当社では「50代からの住まい相談会」を毎月第三土曜日に開催しています。
ファイナンシャルプランナーとも連携し、住まいと資金の両面からアドバイスしています。
メール一本で予約可能です。お気軽にお問い合わせください。
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